片手プレー研究所

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BeatmaniaIIDXの片手プレーに関する記事を投稿します。

譜面オプションの選び方

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弐寺をプレーする際、譜面オプションを使用している人がほとんどだと思いますが、自分なりの考えやポリシーはお持ちでしょうか。

『とりあえず』で決めている方は是非、本記事をご一読頂ければと思います。

 

 

オプションを制する者はスコア勝負を制する

『ライバルとの地力やスコア力には大して差は無いはずなのに、特定の曲で自分だけ差を付けられている』という経験はありませんか?

それはもしかしたら、使用するオプションが適切ではない可能性があります。

実力の近いライバルと比べて、プレースキルで勝っているという自信があっても、その曲に不向きなオプションを選んでいては不利です。逆に、プレースキルで負けていてもオプションの影響だけで簡単に勝敗が覆ることがあります。

スコアを狙う上でプレースキルはもちろん重要ですが、片手プレーにおいてはオプションが与える影響はとても大きく、プレーで5割、オプションで5割と考えても過言ではありません。

オプション選択の時点で既に勝負は始まっているのです。

オプションの性質

当然ですが、全てのオプションにはメリット・デメリットが存在します。

特性を活かした柔軟な選択ができるように、その性質を知っておくことは重要です。

正規

その曲の本来の譜面が降ってきます。
特徴としては、とにかく安定性があります。

メリット
  • 同じ譜面が降ってくるため、対策を立てやすい
  • 同じ譜面が降ってくるため、スコアが安定しやすい
デメリット
  • 同じ譜面しか降ってこないため、癖が付きやすい
  • 粘着しても大幅な更新が望めない

MIRROR(鏡)

正規譜面を左右に反転させたものが降ってきます。
特徴としては、正規と同じく安定性があります。

メリット
  • 同じ譜面が降ってくるため、対策を立てやすい
  • 同じ譜面が降ってくるため、スコアが安定しやすい
  • プレーサイドによる不利配置を解消できる
デメリット
  • 同じ譜面しか降ってこないため、癖が付きやすい
  • 粘着しても大幅な更新が望めない

RANDOM(乱)

正規譜面をレーン単位でランダムに配置し直したものが降ってきます。
特徴としては、当たりと外れの振れ幅が大きく、安定性に欠けます。

メリット
  • 同じ譜面がほぼ降ってこないため、癖が付きにくい
  • 譜面が大幅に易化する当たり譜面が降ってくることがある
  • レーンの順序性に依存する苦手配置を解消することができる
デメリット
  • 同じ譜面がほぼ降ってこないため、対策を立てにくい
  • 譜面が大幅に難化する外れ譜面が降ってくることがある
  • 正規系特有の規則性が消滅し、綺麗な同時押しやズレが難化しやすい

R-RANDOM(R乱)

正規譜面のレーンをランダムでローテーションしたものが降ってきます。
特徴としては、当たりと外れの振れ幅が小さく、RANDOMに比べて安定性があります。

メリット
  • 正規系特有の規則性を維持しつつ、難化を避けて当たり譜面を狙うことができる
  • RANDOMと比較して、同じ譜面が降ってくることが多い
  • RANDOMに比較して、外れ譜面の振れ幅が小さい
デメリット
  • レーンの順序性に依存する苦手配置を解消できないことがある
  • RANDOMと比較して、当たり譜面の振れ幅が小さい

S-RANDOM(S乱)

正規譜面をノーツ単位でランダムに配置し直したものが降ってきます。
特徴としては、有効な譜面が限定的であり地力の依存度が大きいです。

メリット
  • 縦方向の苦手配置(長めの縦連打やトリル)を解消することができる
  • 正規系特有の繰り返しを解消することができる
  • 連続的な当たりや外れが発生せず、スコアが安定しやすい
デメリット
  • 譜面が難化しやすく地力が求められる
  • 正規系には登場しない偏った配置や細かい縦連打が発生しやすい
  • BPM楽曲では失点リスクが増えるため、有効ではない

LEGACY

CN、HCNを通常ノーツに変更したものが降ってきます。
特徴としては、有効な譜面が限定的であり大幅な更新が見込めないです。

メリット
  • CN複合の認識難や捨てノーツ判断を解消し、スコア狙いに集中できる
デメリット
  • 終点の判定が消滅してノーツ数が減るため、失点が増える

AUTO SCRATCH

片手プレーにおいては、AUTO SCRATCHによるスコア的なメリットは存在しないため割愛します。

 

オプション選択のアプローチ

『譜面オプションの性質は理解しているものの、どれが適切なのか分からない』という方は、以下に示す手順を踏むことで、自分に合った譜面オプションを導き出すことができるようになります。

自己分析

普段のプレーを振り返り、自分の得意配置と苦手配置を整理します。

ここでは、得意配置は失点ミスの可能性が低い配置、苦手配置は失点ミスの可能性が高い配置を指します。

尚、スコア狙いにおいてはGOOD判定は点数が加算されないため、失点と捉えます。
(仮に16分トリルを餡蜜して全て繋いでも、半分以下は損をしていることになります)

人によって何を得意と感じ何を苦手と感じるかは様々です。
己の武器や弱点を把握しておきましょう。

譜面研究

譜面サイトや動画サイトで譜面を確認し、得意配置と苦手配置の登場する頻度・割合から、スコアに及ぼす影響を考慮します。

譜面に対して各種オプションのシミュレーションを行い、どのオプションを使用すれば失点の機会を減らせるかを検討します。

また、検討にあたっては、部分最適ではなく全体最適の着眼点を持ちます。

局所的な苦手配置の解消に努めた結果、他の部分での失点が増えてしまうと、全体的なスコアアップに繋がらない場合もあるため注意が必要です。

妥協

両手プレーと片手プレーで大きく異なるのが、運指リソースの差で生まれる譜面対応力です。

両手erは大多数がRANDOMを使用していますが、運指を固定できない片手erはこのセオリーが通用しません。

RANDOMを使用することで片手的に不利な配置が発生しないか考慮し、準正規系オプション(R-RANDOM)の使用も検討しましょう。

片手プレーにおいては、二重トリルや24分以上の細かい階段が登場する譜面では、RANDOMよりR-RANDOMの方が当たりの期待値は高くなる傾向にあります。

固定観念の排除

『この曲は○○でやるしかない』と一度思い込んでしまうと、それ以外のオプションでプレーする機会が無くなってしまいます。

『別のオプションを試してみたら意外とスコアが伸びた』なんてことも往々にしてありますので、思い込みは捨てて色々試してみることも時には役立ちます。

まとめ

  • オプションがスコアに与える影響は極めて大きい
  • オプションの性質を知ることで選択肢を広げる
  • 自己分析と譜面研究を基底にしたオプション選択方針を立てる
  • 妥協や新たな試みも時には必要

 以上、オプションが与える影響と考え方についてでした。